2013年2月10日日曜日

映画についての雑感part 2

こんにちは。

 最近、モーニング娘の新譜がウィークリーで3年ぶり1位になったという。すかさず動画で確認したところ、そのパフォーマンスと楽曲は、聞きしにまさるハーコーぶりを発揮していた。この曲の感想についてはしっかり文章で書きたいところだが、詳しい話は、AKBディスを含めて、時間があるときにちゃんと書きたいと思う。つんくが秋元を倒して失地回復する日は近い(のか)。

ところで、新年明けてからというもの、学生の本業(?)が忙しくて、なかなか映画館に行くことが適わなくなってきた。それでも、限られた時間の中で観た映画にアタリが多くて、意外と芳醇な映画体験ができて、幸先良いのかなと思ったり。

 たとえば、アキ・カウリマスキの『ル・アーヴルの靴みがき』(@ユーロスペース)はよかった。無口で無表情のバストショットのモンタージュが、映画ではどれほど雄弁に物を語るのかということを考えさせられる映画だった。北野映画がこのような古典的なモンタージュと突発的な暴力を組み合わせることによってニヒリスティックな世界観を演出していたのとは対照的に、本作はまさに無口のヒューマニズムとでも言うべきものが、70年代(いやもっと前か)を思わせる背景の演出との組み合わせによって、表現されていたのではないかと思う。これは元をたどると、聞く通りやはり小津に行き着くのかなとも思ったり。

 ユーロスペースでの相米慎二特集もよかった。稀に観る豪華ゲストによるトークショーもさることながら、映画としてもとても見応えがあった。特に、『セーラー服と機関銃』と『台風クラブ』の二本立てを観たときは、映画の持つエネルギーに圧倒されてグッタリ帰った、(良い思い出です)。『セーラー服と機関銃』で薬師丸ひろこに萌え死にしそうになったことは措いておくとしても、『台風クラブ』ではまたしてもいろいろ考えさせられた。昨年の邦画界は、何かと桐島でかまびすしかったが、同じ青春群像としては、この作品のほうがより過激でありながら、より繊細で深いような気がする。台風という通過儀礼が理恵を大人へと成長させる一方で、三上君をして大人になることを拒絶させてしまうコントラストや、健の「ただいま、おかえり」の口癖、さらに下着姿での「もしも明日が」の合唱などのすべてが、過剰でありながら思春期特有の繊細さを丁寧に掬い取っているように見えた。映画のリアリティというのはこういうことを指していると思う。

 そして、昨日観た『ムーンライズ・キングダム』もよかった。カットをバストショットだらけにして、画を作ることを放棄してしまっている、昨今の日本の映画やテレビドラマの制作者にこの作品を観てほしいと思った。俺たちは一体何のために映像作品を観るのか。「半径三メートルの物語」を作ることが、画作りをサボる方便には全くならないということですよ。


とはいえ、面白いテレビドラマもありますよ。。。(ワケアリ




 



4 件のコメント:

  1. なんか文体がよくなった気がする。

    返信削除
  2. tchiny先生のアイドル論待ってます

    返信削除
  3. これからも細々とやっていきますので、どうぞよろしくお願いいたします。

    返信削除
  4. 僕もアイドル論よみたい

    返信削除