2010年7月31日土曜日

映画みました

おひさしぶりです。最近は平凡の生活を非凡に認識することを覚えました。おかげさまで非常にエキサイティングな毎日を送っているわけですが、とりわけ最近は映画鑑賞をよくします。映画の楽しみ方が少しずつですがわかりかけてきました。

森羅万象ありとあらゆる物事を好きか嫌いかで二分することが可能でありましょうが、僕の場合は世の中のほぼすべてが好きでも嫌いでもないグレーに位置しているので、そういった意味で「気に入る」「気に入らない」という経験に非常に快楽を覚えるわけです。そのこともあってか、音楽、映画など気に入った作品があれば、1年以上そればかりを愛で続ける現象が起こります。実際去年1年間、音楽はzazen boysのみを、というかzazenboysのみが私のなかでは音楽だったわけです。僕の音楽的契機はQueen,Led Zep, Hendrixであっただけに日本のバンドであんなに深入りしたのは初めてでした。毎日毎日毎日毎日、諸行無常をうんざりするほど聴きました。うんざりしてもやはり聴き続けるのですね。

さて映画に関して申しますと、最近(最近でないのも含む)見た好きな映画と嫌いな映画。

-ポジティブ-

Pulp Fiction

先輩にいろいろ紹介してもらったなかのひとつ。



この動画を数ヶ月前からほぼ毎日見ているんですが、面白いですよね。
"My name is Pit. Your ass aint talking in a way outta this shit."
"What country you from? What aint no country i've ever heard of. They speak English in What ?"
このあたりのセリフが笑かしてくれます。前者は韻をふむために、Jules というイケメンがでたらめに名乗ってるところが非常に愉快です。

その他いろいろとクスクス笑えるポイントが仕込まれていておもろいです。

-ネガティブ-

Enter the Void

これはtwitterで散々文句を言いましたが、もうとにかく三半規管がやられて困りました。それと内容も頂けないシーンが多かったです。堕胎手術のシーンや、情事のシーンで局部を光らせた演出には本当にまいりました。ところが、下のオープニングはかっこよかったのでアップ。



オープニングで興奮させといて、徐々に気分を落としてゆくやりかたは新手の娯楽なのでしょうか。


今まで映画を見てきて思ったのが、僕はどんな深刻なテーマでも、多少の諧謔性を求めてしまうようです。Taxi Driver とかBaffalo '66なんかは深刻ぶっているくせに、笑えてきます。というよりも、苦悩、不幸、挫折、絶望などは、本来諧謔性を伴うのが通常なのかもしれません。一見して不幸な出来事は一つのゲシュタルトにすぎなくて、それ自体は場合によって様々な感情の契機になるのでしょう。

以上です。